データサイエンティストの転職案件 - 2017年
[概要]
日本のデータサイエンティストの採用状況を知りたいと思い、まとめてみました。
結果、大手⇔ベンチャー、コンサル⇔事業会社の4象限でまとめるのがしっくりました。
[手法]
・転職サイト、企業サイトを網羅できるIndeedから「データサイエンティスト」の検索結果上位34案件を調査対象とした。
・雇用形態:正社員
・掲載期間 - 募集掲載開始日から :15日以内
・日本のデータサイエンティストはほぼ東京であろうということで、東京に限定。
・スポンサー案件(広告案件)は関連性が薄いものも表示されるため、除外した。
・有名大手かベンチャーいずれに属するかどうかは主観で判断。
[結果]
①有名大手コンサル - 腕を磨きたいならオススメ
B社とかA社とか。
特徴は要求スキルが均一的で明確であり、多様なレイヤー(職位)を募集していることでした。均一的というのは、B社でもA社でも求められるスキルは大体一緒ということです。
募集している企業数は少ないですが、採用人数はボリュームありそうなので、総数でいうと少ないというわけではないかもです。
「今使えるワザを最大限活用したい」技術志向の方にマッチすると思いました。
②有名大手事業会社 - 大組織の動きが好きならオススメ
大手ITのR社(両方)とか、大手メーカーとか。
こちらも要求スキルは明確なのですが、その内容に幅がありました。
ビジネス企画、PM、研究開発等のその他の要素も重視される、ということです。
(①)と比較して、「もっとxxxの方向性を強めたい」という希望のある方にマッチすると思いました。
また、大組織特有のメリット・デメリットもあると推測されますので、それを志向するかどうか重要なポイントだと思います。
安定的であり、内政も必要であり。大きな流れを作ることができる一方、大きな流れに翻弄されることもあると思います。
③ベンチャー事業会社 - 経営幹部にになりたいならオススメ
これは案件数が少なかったですが、存在はしていました。
ハイリスクハイリターンの案件だと思います。
既にある程度の技術力があって、経営力もある人がいいと思います。
後者のスキルがないと、仮に運良く企業が大きく成長できたとしても、辛い思いをしそうです。
また、(①)(②)と比較して、より何でもやることになりそうです。
④ベンチャーコンサル - 玉石混交
案件自体は多く、未経験の採用も多いです。
新進気鋭(のように見える)の企業もあり、そこで働いたらワクワクできる経験ができる気がしました。
一方、要求スキルが不明確であったり、何より問題なのがデータサイエンティストを語った「なんちゃって案件」も存在することです。極端なケースだと、受託プログラミングの仕事をデータサイエンティストと言ってみたり。
ある程度この業界に詳しく、目利きのできる方は問題ないかと思いますが、本当に玉石混交だと思いました。